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第1840号 ほろほろ通信『「ありがとう」は魔法の言葉』志賀内泰弘

星城高等学校の女子バスケット部のみなさんから便りが届いた。法務省が主催する「社会を明るくする運動」に参加しての感想文だ。

この夏、20名の部員がたすき掛けをして学校の最寄りの駅に立ち、道行く人たちにティッシュやチラシの入った紙袋を手渡しながら「こんにちは」と声を掛けた。そのうちの1人1年生の田中茜さんは「雨が降って中止にならないかなあ」と思いつつ嫌々駅に向かった。

「お願いします」と紙袋を差し出すが、なかなか受け取ってもらえない。受け取ってくれたと喜んだら、目の前で路上に捨てられた。それを拾いながらやめたくなってしまった。

ところが、1人の女性に「ありがとう」と声を掛けられた時、知らず知らずに笑顔になっている自分に気付いた。手渡す時に「ありがとうございました」と言うようになった。すると笑顔が返ってきた。「ありがとう」はみんなが笑顔になる魔法の言葉だと学んだという。

3年生の真栄城塁香さんも「ご苦労さま」「頑張ってね」と声を掛けられてうれしくなった。中でも「あなたたちの笑顔を見ていると元気になるわ」と言われた時には「運動に参加させてもらって本当によかった」と思った。

2年生の目黒茉莉さんは、階段を上ろうとしているお婆さんの荷物を同級生の谷沢友香さんが運んであげた場面を目撃した。自分も困っている人がいたら人助けをして笑顔があふれる社会にしたいと思ったという。

<中日新聞掲載2009年8月30日>