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第1791号 ちょっといい話『うしろにも目がある』志賀内泰弘

その昔、一流ホテルのレストランのマネージャーさんから聞いた話です。

お客様が食事をしていらっしゃる時、店内では「うしろに目がついているかのように」、どの位置にいても、すべてのお客様に気配りしていなくてはいけないとおっしゃるのでした。こちらのお客様に料理をお出している時、真後ろのお客様のコップのお水が少なくなっていることや、隅のお客様がメニューを見て迷っていらっしゃることとかを、全部を把握している必要があるのだと。

また、お客様が支払いを済まして帰られる時、そのお客様の後ろ姿が見えなくなるまで、いや・・・見えなくなってもしばらくは、お辞儀をして見送り続けなければならないのだそうです。

それは、その見送るお客様に見られていなくても、ひょっとすると店内の他のお客様が見送るマネージャーの後ろ姿を見ていらっしゃるかもしれないからだそうです。つまり、一流のマネージャーには、前も後ろもない。目は当然、後ろにもあるというのです。

さて、拙著新刊「眠る前5分で読める 心がスーッとして軽くなるいい話」(イーストプレス社)では、私が毎日(いや、一日に二度、三度)通うスターバックスコーヒー名城公園店の話を書かせていただきました。その最後の部分に、こんなエピソードを紹介しています。

   *   *   *   *

最後にもう一つ。うだるような猛暑の昼下がりのことです。

席に着くなり携帯が鳴りました。慌てて店の外へ出て電話を受けます。すぐに済むと思ったら、大きな相談事でした。

30分以上も炎天下で話をしました。汗だくで店内に戻り、椅子に座ってビックリ。テーブルの上に、紙コップに入った氷水が!

振り向くと、カウンターの中でNさんがこちらを向いてニッコリ手を振っていました。私は、思わず右手を握り締め、親指を立てて「good job!」と答えました。また一つ、明日への元気をもらいました。

   *   *   *   *

私は、この日の出来事が鮮明に残っています。昨年の八月の土曜日。店内はメチャクチャ込み合っていました。

冷たいドリンクを注文するために、カウンターのレジは長蛇の列です。中のパートナーさんたち(スタバではスタッフのことをこう呼ぶ)が、もうてんやわんやで注文に対応していました。

そんなにも忙しいのに。自分の担当の仕事で精一杯のはずなのに、Nさんはこんな粋なことをして下さったのです。もう感動しまくりです。

そうNさんには、「後ろにも目がある」んです。

ぜひ、「眠る前5分で読める 心がスーッとして軽くなるいい話」を手に、名古屋のスターバックスコーヒー名城公園店にお出かけください!「Nさんいますか?」と。

でも、パッとご覧になってもわからないかもしれません。だって、名城公園店には、Nさんみたいに「後ろにも目がある」パートナーさんが大勢いるのですから。