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第1763号 ほろほろ通信『窓開けシャッフルクイズ』志賀内泰弘

一宮市千秋南小学校の養護教諭、宮島暢子さんからの便りだ。この季節、風邪の流行が怖い。そのため、教室の窓を開け放って換気するよう児童たちを指導している。学校では換気を推進するため、四年前からユニークな取り組みをしている。名付けて「窓開けシャッフルクイズ」。

まず保健委員会の児童が相談して、その年のテーマを決める。「先生の好きなスポーツ」とか「子どもの時になりたかった職業」とか。今年は「先生の好きなお笑い芸人」と決まった。毎日、保健委員は順番に先生たちにこっそりと聞きに行き、先生の答えたお笑い芸人の名前を組み入れて、十三文字のひらがなの言葉を作る。例えば「きとうせんせいこじまよしお(鬼頭先生小島よしお)」「こうちょうせんせいらくたろう(校長先生楽太郎)」という具合に。

学校は一日に三回、全校児童が校庭に出て遊ぶように指導していて、この時、教室の窓も開け放たれる。開けたというサインに、一年から六年までの十三クラスは、保健委員から朝に渡された、ひらがな一字の大きな紙を窓に張り出す。ひらがな十三文字の言葉はバラバラにシャッフルされている。

ここがポイント。全校児童は校庭から窓を見上げて、文字を並べ替えながら言葉を考える。窓が一つでも開いていないと解答ができないので、注意されるクラスも。そしてクラスごとに答えを提出し、翌日のお昼の放送で、答えと正解したクラスが発表される。昨年は正解が一番多かったクラスに「窓開けがんばり賞」が授与された。

楽しみながら健康管理もできるというアイデア。みんなが熱心になり、差がつかないほどの正解率になってしまったことが、うれしい誤算だという。

<中日新聞掲載2008年2月3日>