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第1630号 ちょっといい話『贈る言葉』志賀内泰弘

月刊紙「プチ紳士からの手紙」で、
「熱血先生 今日も走る!!!『子は宝です』を
好評連載中の中野敏治先生が校長を務める自身の中学校でも、
卒業式が行われました。

今日のメルマガは、その中野先生が、
卒業生に【巣立ちゆくあなたへ】と題して
贈ったメッセージを紹介させていただきます。
「○○」という部分は、ご自身の卒業された中学校の名前を当てはめて、
15の春に戻ってお読みいただけたら幸いです。

*   *   *   *

卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
私から卒業生のみなさんへ送るメッセージは今日が最後となります。
今、みなさんが手にした卒業証書。その卒業証書はA4判の大きさの紙です。
でも、その一枚の紙の中にたくさんのものが詰め込まれています。

今、手にしている自分の卒業証書をそっと開いて、見てください。
最初に、「卒業証書」と書かれてあります。
この証書は中学校を卒業したという証しなのです。

次に、自分の名前が書かれてありますね。
世界であなただけの卒業証書なのです。
だからこそ、ここに、しっかりとあなたの名前が書かれてあるのです。
その名前をじっと見てください。その名前を中学校生活で何度呼ばれてきたでしょうか。

卒業証書授与の時、学級担任の先生がみなさんの名前をしっかりと呼びました。
みなさんはもう卒業です。
学級担任の先生が中学生のみなさんの名前を呼ぶのは今日が最後です。
もう中学生としてのみなさんの名を呼ぶことはできないのです。

次には、あなたの誕生日が書かれてあります。
ここに書かれてある日に、あなたは生まれたのです。
そして今日まで生きてきました。いろいろなことがあったと思います。
でも、みなさんはどんなことも乗り越え、今日、義務教育を終えることができました。

ここに書かれてある日、その日はどんな日だったのでしょうか。
天気はどうだったのでしょうか。寒かったでしょうか、暖かだったでしょうか。
どんな日であっても、家族や親せきの人たちはあなたが生まれたことを
どれほど喜んでくれたことでしょう。あなたの命が生まれた日なのです。

今日までのことを振り返ってみてください。
どれほどの方に、どれほどのことをしてもらってきたでしょうか。
夜泣きをして寝付かないとき、ずっと寝ずにあやしてくれたのは誰ですか。
朝、なかなか起きられない時、大きな声で起こしてくれたのは誰ですか。
入学式のとき、みんなと同じようにと制服や通学バックを用意してくれたのは誰ですか。
風邪やインフルエンザで熱が出た時、心配してくれたのは誰ですか。
忘れ物をしたとき、そっと学校へ届けてくれたのは誰ですか。
部活動の大会や休日練習の日、お弁当を作ってくれたのは誰ですか。

あなたの命が生まれた日から、たくさんの方々があなたを見守っていてくれました。
あなたは、どれほどのことをしてもらったでしょうか。
そして、どれだけのことを返すことができたでしょうか。
あなたにとって、一番大切な人は、いちばん身近にいるのです。
卒業証書の真ん中には、みなさんが中学校の課程を修了し、
卒業したということが大きく書かれてあります。
そして、その日は、平成○○年○月○日、今日です。

人生の中でいくつかの節目というものがあります。
今日はその節目の一つなのです。次へのステップの節目なのです。
中学校を卒業したという日の意味を、心の中に刻み込んで下さい。
人生は節目があるからこそ、次の成長があるのです。
今日を境に、みなさんは新たなスタートをするのです。
人生これからです。勇気と自信を持って、すばらしい人生を歩んでほしいです。

次に書かれている番号は何でしょうか。
この番号はあなただけの番号です。
○○中学校の第1回卒業生からずっと繋がっている番号なのです。
○○中学校の卒業生は一万人以上いるのです。
そしてあなたは○○中学校のよき伝統を受け継いでいるのです。
あなただけの番号、あなたは○○中学校の伝統の中にいるのです。

最後に、私の名前があります。
私からの最後のメッセージがこの卒業証書でもあります。
最後にもう一つ、お伝えします。忘れないでほしい最後の最後のメッセージです。

手のひらを見てください。
小指、薬指、中指、人差し指、親指ですが、手のひらを広げ、
薬指・中指・人差し指を曲げてください。小指と親指が残りました。
小指はみなさんです。親指は、みなさんの親や担任、親せきの方など、
みなさんの周りにいる人たちです。
そっと小指と親指を近づけてください。
親指は自然と小指の方を向きます。

あなたがどこを見ているときでも、
あなたの親や担任、多くの人たちがあなたを見守っているのです。
これから、辛いこと、寂しいこと、苦しいことがあった時、
歯をくいしばり、手を握りしめ、そしてそっと小指と親指を立ててみてください。
どんなときでもあなたは一人ではないのです。
必ず誰かがあなたを温かく見守っています。

すばらしい生徒に出会えて、幸せでした。
ありがとうございます。