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第1421号 ちょっといい話『壁の超え方」(その4)「「沈着冷静」で乗り切る』志賀内泰弘

これは、アメリカの教科書にも載ったという、
五嶋みどりさんの有名なエピソードです。
 
1986年、彼女は14歳のとき、
世界的な音楽祭として知られるタングルウッド音楽祭で、
ボストン交響楽団と共演しました。
指揮は、あの「ウエストサイド・ストーリー」で
有名なレナード・バーンスタインです。

 
大舞台であり、いくら緊張してもおかしくありません。
演奏の途中で、あらぬハプニングが彼女を襲います。
なんと、絃がプツンッと切れてしまったのです。
もちろん観客もバーンスタインも息を飲みました。
 
ところが、です。
彼女は、とっさにコンサートマスターからバイオリンを借り、
何事もなかったかのようにひき続けたのでした。
それは、なんと二度続けて起きました。
またまたバイオリンを借りて引き続けました。
 
14歳で小柄な体ゆえ、普通よりも
一回り小さなバイオリンを使っています。
借りたバイオリンは、もちろん大人のサイズ。
慣れていないどころか、身体に会っていないことは間違いありません。
にもかかわらず、臆することなく、最後まで演奏を続け、
ハラハラしていた観衆から喝采を浴びただけでなく、
バーンスタインは何度も彼女を抱きしめて称賛しました。
 
さて、突然襲ったピンチ、
つまり「壁」を五嶋みどりさんは
どうやって克服したのでしょうか。
それは、「沈着冷静」さでした。
 
もし、慌ててしまっていたら、すべてが終わっていました。
ひょっとすると、今の地位も栄光もなかったかもしれません。
「タングルウッドの奇跡」と呼ばれて今も語り継がれています。