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第1730号 ちょっといい話『東海地方の建設業で本当にあった心温まるいい話(その1)』志賀内泰弘

当メルマガではすっかりお馴染み。NPO法人建設経営者倶楽部KKCの降籏達生さんが発刊された「東海地方の建設業で本当にあった心温まる物語」から、選りすぐりのお話を紹介させていただきます。

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「命を救った工事現場の休憩所」

朝日土木株式会社
増田英樹

河川堤防道路の舗装工事をしていました。真夏の暑い時期の施工でした。温度が連日30度を超える中での作業でしたので、作業者が熱中症になるおそれがありました。そのため、休憩所として簡易テントを張って日陰をつくり、そこに椅子や飲み物を常備して毎日仕事をしていました。

ある日、体感温度は35度を超える暑さでした。いつものように舗装工事をしていると、中年の男性2人が堤防をランニングしていました。そのうちの1人が
「監督さんか? 悪いが少し飲み物を分けてくれないか?」
と言ってきました。私は
「どうぞ、十分に飲み物はあるので、そこの休憩所テントで休んでいってください」
と言い、その2人を休憩所へ案内し、飲み物を差し出してゆっくりと休憩してもらいました。

15分ほど休んで、2人は、
「ありがとう。工事現場の休憩所がなかったら熱中症になっていたよ」
と言い残し、またランニングに戻っていきました。

数日後、現場に1人の男性がやってきました。先日ランニングしていた男性でした。
「先日は、ランニング中に休憩させてもらい、熱中症にならず本当に助かりました。暑い現場仕事なので、現場のみなさんも熱中症には注意してください」
と、大量の飲み物を差し入れに来てくれたのでした。

工事をしていると近隣の方々や、通行している人に迷惑をかけ、苦情を聞くことも多いのです。しかし今回のように人のお役に立つことができうれしく思いました。こういった人とのつながりが、工事をしている中での喜びです。

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昔から言います。
「困った時にはお互いさま」
いつ、自分がピンチの立場に陥るかもしれません。ちょっとした「思いやり」が住みよい世の中を作ります。