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第1525号 ちょっといい話『笑顔のステキな人には、笑顔の理由がある』志賀内泰弘

しばしば、家の近くのスターバックスを訪れます。
なぜか居心地が良く、物事を考えたり、読書をしたりして過ごします。
ちょっと疲れた時、私にとっては、アオシスのような存在です。
 
「なぜ、快適なんだろう?」
店内の様子をときどき観察してみるのですが、どうもハッキリしません。
たしかに、窓の外には緑があり、ちょうどいい音の音楽が流れ、
椅子もゆったりとして座りやすい。でも、それだけではないようです。
 
ある時、気付きました。
「ああ、この店のスタッフさんは、誰もが笑顔がステキなんだ」

と。
そう思って注意してみると、接客される際に、どなたも笑顔なんですね。
そこで、ある日、一大決心をして、一番の笑顔のスタッフTさんに声を掛けました。
「いつも笑顔がステキですね」
(ああ~なんてキザなこと言ってしまったのか・・・)
自分で言った後、顔が赤くなりました。
ところが、です。予想外の答に驚きました。 
戸惑うことなく、
「ありがとうございます!」
と、またまたトビキリの笑顔で答えられたのです。
 
私は、その勢いで聞きました。
「どうして、Tさんは、そんなに笑顔がステキなんですか?」
少し首を傾げて、
「どうしてなんでしょうね」
と戸惑った様子。
「いえね、私は昔から、ステキな笑顔の人には二通りあると思っているんです。
一つは、天性の笑顔の人。もう一つは、何か苦しいことや辛いことがあって、
それを跳ね返すために笑顔を努めている場合です」
 
いったん、そこで会話はとぎれましたが、少し後で時間が空いた時、
Tさんが私の席にやって来て言いました。
 
「さっきの話ですが・・・。実は、母が三年前に病気になって、
 治療中なんです。でも、治すことができなくて、延命治療なのです。
 病気だとわかる前は、恥ずかしながら、
 母とはあまり良い関係とはいえませんでした。
 でも、今は、とても仲が良いのです。
 命の時間が限られているとわかると、一日一日を大切に生きよう思います。
 一日一日、一分一秒その瞬間を大切に生きることに努めていて楽しい気持ちでいたい、
 わたしと関わる方もハッピーな気持ちでいて
 欲しいと願うと自然に笑顔になってしまうのです」
 
私は、
「ああ、やっぱり!」
と思いました。 
もちろん、生まれながらにして「笑顔」の人もいます。
でも、多くの場合には、「笑顔」には理由があるのです。
本人が、努めて「笑顔でいよう!」と頑張っているのです。
「笑顔」の人の周りには、不思議なことに、また「笑顔」の人が集まります。
「笑顔」の連鎖ですね。
 
拙著「No.01 トヨタのおもてなし レクサス星が丘の奇跡」(PHP研究所)の中で、
レクサス星が丘のトップセールスマンの八色さんにまつわる、こんなエピソードを紹介しました。
 
    *    *    *    *
 
まるで、どこにでもいる普通の人のように紹介した。
しかし、実は誰にも真似できないような、ものすごく大きな才能がある。
それは、「笑顔」だ。
取材の際に応じて下さる間、ずっと笑顔で居続けておられた。
初めのうちは、意識して笑顔を作っているのかと思っていたがどうやら違う。
元々が笑顔なのか、それとも笑顔にしようと意識しているうちに笑顔のまま固まってしまったのか。
 
ふと思い出したのが、AKB48の話だ。
メンバーの一人がテレビのバラエティ番組でこんなことを言っていた。
「握手会から家に帰ってくると、顔が元に戻らないんです。
 7時間ずっと微笑んでいるので、頬骨筋が固まってしまうんです」
AKB48と言えば、総選挙で知られるようにメンバー内での順位次第で
タレントしていの運命が決まると言ってもいい。
彼女たちにとっては毎日が戦いなのだ。
そのためには、一人でも多くの自分のファンを作らなければならない。
その一つが握手会であり、その強い競争意識、プロ意識が「笑顔」となって現れるわけだ。
 
八色さん自身も、「昔から言われます。いつも笑っていているので、
『何がそんなに楽しいのか?』と。これが私のウリだとも思っています。
笑っていると、ポジィティブになれます。
ポジティブになれると、ちょっとお疲れのお客様にも
エネルギーを分けて差し上げることができるのです」
 
    *    *    *    *
 
Tさんは言います。
「私は、母のことで辛いけれど、関わるすべての人に幸せになってもらいたいと思っています」
「笑顔」は幸せの源です。
 
◆志賀内の新刊「5分で涙があふれて止まらないお話 七転び八起きの人びと」(PHP研究所)
http://www.giveandgive.com/info/shiganai.html