たくさんのいい話をたくさんの人に読んでもらいたい・届けたい・広げたい【運営】プチ紳士・プチ淑女を探せ!運動

無料メールマガジン
いい話を読む
いい話を投稿する
みなさんの感想
いい話グッズ購入

いい話を読む

第1682号 ちょっといい話『見ず知らずの人の正直さに頭が下がりました』志賀内泰弘

平成29年9月2日付中日新聞朝刊の投稿欄「発言」に目が留まりました。
まずは、このお話をお読みいただけたら幸いです。

*   *   *   *

「ごみ拾う男性の徳思う」
愛知県豊明市48歳 主婦

愛犬の散歩コースで八月上旬から二週間ほど、弁当の空き容器と思われるごみがずっと落ちたままになっていました。
散歩のたびに気になっていましたが、誰が捨てたのかと腹立たしく思っただけで、恥ずかしながら自分で拾おうとはしませんでした。

八月中旬の燃えるごみの収集日、近所の男性がそのごみを拾い、自身のごみ袋に入れて捨てているのを見掛けました。
私は駆け寄って男性にお礼を言い、自分では何もできなかつたことを謝りました。男性はとても優しい笑顔をみせていました。

帰宅して新聞を広げ、いつものように真っ先に運勢欄の自分のえとの部分を読むと、「人知れず隠れて徳を積んだ人の元に繁栄はあり」と書かれていました。

「あの男性のことを言い表した言葉だ」と感心しました。私もできる限りの人のためになることをしたいと思わせてくれた男性にはとても感謝しています。

*   *   *   *

この投稿者である48歳の主婦の方の正直さに頭が下がりました。自分の「恥ずかしい」ことです。「見て見ぬフリ」をしていたことを、公の紙面で告白する。とっても勇気のいることだと思いました。

というのは・・・。志賀内自身、四六時中、「恥ずかしい」ことだらけだからです。生意気にも、自己啓発の本を何冊も書いています。「生き方」の話です。どうしても、「上から目線」になりがち。いくら注意して書いても、「じゃあ、お前はどうなんだよ!」と言われてしまいます。

「なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?」(ダイヤモンド社)という本を書きました。おかげさまで、ベストセラーになり志賀内の代表作の一つです。でも、「そうじ」について書いたために、「お前は、そうじのプロだよな」という目で見られるようになってしまいました。
大学時代の友人と、道を歩いていた時のことです。ふと、「そいつ」が言いました。「ゴミ拾いながら歩かないのか?」生意気なことを書いている志賀内を、冷やかしたのですね。

確かに、路上や駅の階段などで空き缶が目に付いたら、拾うように心掛けています。カバンの中には、いつもレジ袋が入っています。でも、ずっとゴミを拾い続けているわけではありません。もう亡くなられてしまいましたが、私のゴミ拾いの師匠は外出する際、365日、金ばさみとゴミ袋を手にして歩いていました。そのため、なかなか前に進めません。それでも拾い続けたという「ゴミ拾いの神様」みたいな人でした。

志賀内は、残念ながら、その万分の一の域にも達していません。ホント恥ずかしい。「えらそうな」ことを書くのは、自分で自分の首を絞めているようなものです。その場限りや、一回こっきりなら「えらそうな」こともできるし、言えます。でも、昔から友達や、ご近所の町内会の人たちは、志賀内の元々の姿を知ってるわけです。

そんな「恥ずかしい」毎日を送りつつ、懲りずに生意気なことを書き続けています。大それた夢ですが、「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動を続けることで、「思いやり」でいっぱいの世の中を作りたくて。「ほら、また」と冷やかされそうですが・・・。