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第1517号 ちょっといい話『看護師の教え子』

高崎市立佐野中学校の新井国彦先生から、ときどき、
自らが長年手掛けておられる学年便りを送っていただきます。
その名前は「凛」。
いかにも、背中がシャンとするようなネーミングです。
さて、平成29年7月19日(水)で、こんなお話が掲載されていました。
新井先生のご了解をいただき、紹介させていただきます。
 
    *    *    *    *
 
中学校卒業して10年の教え子の松井さんが、
看護師の仕事の一コマをFB(フェースブック)に綴っていました。
患者さんやご家族の人柄、また、看護師としての喜びと誇りが
伝わる話なので、本人の許可を得て紹介します。

 
    *    *    *    *
 
大好きだった患者さんが亡くなりました。
準夜始まりの挨拶でお部屋に行ったら、
娘さんが患者さんに
「ほら、松井ちゃんが来たよ」
って声をかけてくれて、そしたら目は開かないけど、
小さな声で「よかった」って微笑んでくれました。
 
そこに旦那さんが面会に来て、あたしが
「ほら、今度は旦那さんが来たよ」
って声をかけると、
凄く嬉しそうにニコニコしてた顔が忘れられない。
 
数日前も「もう、わたしダメかもしれない」
と話す患者さんに、旦那さんとあたしは
色々声をかけて励まして、朦朧とする患者さんに旦那さんが
「いまここにいる看護師さんはだれ?」
って聞いたら
「松井さん、声で分かるの」
って言ってくれました。
 
元気なときにたくさんたくさんお話したからね。
「松井さんと話すと元気になれる」
って言ってくれてたけど、
あたしも色々な話を聞いて元気をもらってた。
 
そして「あたしすごく幸せだった」って
話す患者さんに、旦那さんが
「俺も凄く幸せだった。いや幸せです」
って返してて、理想の夫婦だねって言うと
「最初は海」って突然言うから、
「??」と思ってたら旦那さんは
「よく覚えてるね。最初のデートは海だったね。
 プロポーズのときも。海に向かって叫んだったね」
って話し始めて、それらをうんうん、って
頷きながら幸せそうに聞いてた患者さん。
 
ほんとに本当に素敵な夫婦だったんだね。
相思相愛で、本当に理想の夫婦。
あたしもそんな夫婦になりたいって言ったらまたうんうん、
って頷きながら泣いてた。
それ見ながらあたしもウルウルきて、声が震えてた。
 
働いてたら色々な患者さんがいてそれぞれに思い入れはあるけど、
入院時から患者さんやその家族と素敵な濃い関わりができて
こんなに切ない思いをするのは初めてかな。
 
全然、準夜の時間は超えてて時間外だったけど
希望で処置に入って、最期にお見送りもできて本当によかった。
 
きょうはそんな夜勤明け。
そして空がすごく綺麗だよ 。
「 そう 」って言って空を眺めて
綺麗な顔で微笑んでるんだろうな。
 
    *    *    *    *
 
松井さんが信頼され、すばらしい仕事をしていることを知り、
とてもうれしく思いました。
 
看護師の仕事は、人を助け、支える尊い仕事ですね。
みなさんも、将来どんな職業に就いたとしても、
こんな話を聞かせてくれるとうれしいです。