たくさんのいい話をたくさんの人に読んでもらいたい・届けたい・広げたい【運営】プチ紳士・プチ淑女を探せ!運動

無料メールマガジン
いい話を読む
いい話を投稿する
みなさんの感想
いい話グッズ購入

いい話を読む

第1555号 ちょっといい話『「恩送り」の一つの形を見つけました』志賀内泰弘

他人から親切にされることがあります。
その人に、その恩を返したいと思うのは、人として当然のことでしょう。
でも、その人に恩を返せないこともあります。
気持ちはあるのだけれど、なかなか行動に移せないこともあるでしょう。
いや、その人がどこの誰だか、名前もわからないということもあります。
 
新聞にこんなコラムを見つけました。
これぞ誰でもできる「恩送り」の一つの形ではないか。
転載して紹介させていただきます。

 
 
   *   *   *   *   *
 
「親切のつながり」
鈴木由起子(浜松市中区=主婦・49歳)
 
久し振りに乗ったバスの中。後ろの方の席が空いていたので座った。
座席は満席だったが、立っている人はなく、バスは発車した。
 
次の停留所で、五十歳くらいの女性が乗り込んできて、
入り口付近に立つと、その近くに座っていた高校生ぐらいの男子が
立ち上がり「どうぞ」と席を譲った。
 
女性はちょっとびっくりしたような笑顔になり
「ありがとうございます」と言って、席に座った。
その男子も笑顔で軽く頭を下げたあと、
少し前の方へ移動して、手すりを握って立っていた。
 
停留所を二つか三つ過ぎたとき、高齢の女性が乗ってきた。
すると、先ほど席を譲られた女性がすくっと立ち上がり、
高齢の女性に「どうぞ」と笑顔で席を譲った。
 
そして、手すりを持って立っている男子のそばに行って、
男子と笑顔で目を合わせていた。
二人は別々の停留所で降りていったので、
知り合いというわけではなさそうだった。
私は、二人がつないだ親切の連鎖を見て、心が軽くなった。
 
ためらいなく行動できる彼らに
「私も自然に体が動く人間になろう」と、
心の中で奮起させてもらった。
 
(2017.1.13中日新聞朝刊「くらしの作文」より)
 
   *   *   *   *   *
 
「親切の連鎖」という言葉もステキですね。
この連鎖が、ずっとずっと繋がれていったら、
どんなに住みやすい世の中になることでしょう。
「恩送り」は、誰でも、
どこでも簡単にできることを教えていただきました。