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第1463号 ちょっといい話『病気になって初めてわかった』志賀内泰弘

友人の話です。
彼は、六十歳近くまで、病気一つしたことがありませんでした。周りの人が、
「どうもお腹の調子が悪い」
とか
「熱っぽくて」
と言うと、いつも、
「病は気からって言うだろう。悪いと思うと悪くなるんだ。
 奢ってやるから、ステーキを食べに行こう!」
と言っていました。
 

ところが、その彼が大病をしました。
快癒しましたが、お医者さんから食べ物など生活改善を厳しく言われました。
大好きなステーキが食べられなくなったのです。
その時、初めてわかったと言います。
「俺は、なんてひどいことを、みんなに言っていたんだろう。思いやりに欠けていた」
でも、彼は、けっして傲慢なわけではなく、優しい人柄でした。
でも、病気になったことがないので、病気の人の気持ちがわからなかったと言います。
 
さて、ここでいくつか、
ネクスコ中日本に届いたお客様からのサンキューレターを紹介しましょう。
 
(その1) 
長野自動車道の梓川SAのレストランに入ったときのことです。
私の子供は小麦アレルギーです。
小麦の入っていないメニューをあれこれと選んでいました。
そして、生姜焼き定食を注文し、スタッフの方に、
「お肉と野菜を別々のお皿で出していただくことはできますか?」
と尋ねました。サラダのドレッシングに小麦が使用されているかもしれないからです。
すると、笑顔で快く引き受けて下さいました。
その他にも、メニューのアレルゲン物質の使用について丁寧に説明して下さり、
安心して食べることができました。
お名前を伺うのを忘れてしまいました。
二十代後半のストレートヘアの女性です。
また、利用します。ありがとうございました。
 
(その2) 
名神高速道路の養老SAに立ち寄った時のことです。
レストランで、料理を注文しようと考えていると、
お子様カレーにプリンが付いていました。
残念ながら、うちの子供は卵アレルギーがあります。そこで、
「プリンは付けないでください」
と頼んだところ、事情を聞かれました。
すると、代わりに、急遽、フルーツポンチを作って下さったのです。
楽しい時間をいただきました。
本当に、ありがとうございました。
 
(その3)
私は金属アレルギーがあります。
普段、食べにくくても、カレーライスなどをお箸で食べています。
清水SAのレストランで、その旨をスタッフの方に話したら、
プラスチック製のスプーンを付けて下さいました。
おかげで、楽しく食べられました。
 
(その4)
駒ヶ岳SAのレストランで、子供が、お子様ランチを食べたがりました。
でも、あいにくエビのアレルギーがあり、エビフライが食べられません。
思い切って、「エビフライを他の物に代えられますか」と尋ねると、
「から揚げではいかがですか」と、快く引き受けていただきました。
わがままを聞いて下さり、ありがとうございました。
 
いかかでしょうか。
小麦、卵、金属、エビ・・・。
アレルギーのない人にとっては、考えもしないことです。
でも、本人にとっては、大事。中には、アナフェラキシー症候群に罹り、
ショック死してしまうケースもあります。
 
「アレルギーへの対応も仕事のうちなんだから、当たり前じゃないか」
という声も聞こえてきそうです。
たしかに、当たり前かもしれません。
しかし、自分がアレルギーで苦しんだり悩んだりした経験がないのに、
他人に配慮することがどれほど難しいか。
 
サービスエリアのスタッフさんも、
(一部の方は別にして)たぶん・・・自分自身がアレルギーを
持っているわけではないでしょう。
でも、最大限の気遣いをすることができる。
素晴らしいことだと思いました。
では、なぜ、それができるのか。
その原動力はどこにあるのか?
「美味しく召し上がってほしい」
「快適に過ごして欲しい」
その願いの先に「思いやり」があり、
「気遣い」があるに違いありません。
 
自分が病気でなくても、
「もし、自分が病気だったら・・・」
「もし、アレルギーがあったら」
と考える。
そんなことは、きっと、難しいに違いありません。
難しいけれど、それを承知でトライし続ける。
試みる。
そこに、真の「おもてなし」の心があります。