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第1366号 ちょっといい話『新聞を配達して下さった方へ』志賀内泰弘

長野県に住む人生の大先輩・Hさんから手紙が届きました。
そこには、Hさんの友人の女性の話が綴られていました。 毎年、元旦には、いつもとは違って分厚い朝刊が届けられます。 郵便受けに入れにくい。そこで、その友人の女性は、門の前にこんな張り紙をしたというのです。

「新聞を配達して下さった方へ  門の奥に段ボールを用意しました」 と。さらに、その段ボールには、 「お世話になります。  今年も、よろしくお願いいたします」 と張り紙をするそうです。 Hさんは言います。 「『新聞配達の方へ』ではなく、
『新聞を配達して下さった方へ』と書くのが、彼女の優しさの表れです」 Hさんは、彼女の話を聞いて、自分の遥か昔のことを思い出したそうです。 東京での大学を目指して浪人中の話です。 当時、家庭のゴミは、都の回収車が定期的に収集に来ていました。
下宿先の大家さんの家の前にも、ゴミ箱が設置してありました。 そのゴミ箱へ、ゴミを捨てに行った時のことだそうです。
フタを開けると、そのふたの裏側に、こんな言葉が書かれているのが目に留まりました。 「塵埃搬出ご苦労様」 回収の仕事の方たちへのねぎらいの言葉です。 「57年も前の話ですが、今も心に残っています」 とHさん。 そういえば、私も友人から届く手紙の表面に、
こんな言葉の赤い文字のスタンプが押されていることがあります。 「郵便配達ご苦労さまです」 郵便やゴミの回収など、私たちは、「当たり前」と思っているけれど、
その仕事に就いている人たちがいなければ困ってしまいます。
ついつい忘れがちな気持ち。 「○○してもらっている」という感謝の心。 お二人のエピソードから、改めて心に刻みました。