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月刊誌プチ紳士からの手紙






小冊子_表紙「ギブギブ」

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第1296号 ちょっといい話『急げ~!急げっ!』

テレビ局に務める友人がいます。Mさんです。
ときどき会っては、お茶を飲みながら世間話をします。
志賀内はついつい、仕事からメインのテーマの「おもてなし」の話をしてしまいます。 どこどこのレストランのサービスがよかった、とか。
飛行機に乗った時、CAさんの笑顔が素敵だったとか。
先日のことです。 Mさんから、こんなメールが届きました。
私信ですが、了解をもらい紹介させていただきます。

     *     *     *     *

『急げ~!急げっ!』

今月、熊本の被災地に行ってきました。 仕事とボランティアに協力するため、車中泊をしながらの2日間。 時間の許す限り、被害の大きかった益城町から南阿蘇村へ、
車で移動しながら避難所などをまわりました。 
帰りの新幹線の時間が近づき、益城町に停めてあったもう一台の車の中から
スーツケースを取り出そうとした時のことです。 「ドアが開かない!」 仲間の一人が、南阿蘇村の避難所にカギを忘れてきてしまったのです。 現地に残る仲間にスーツケースを宅急便で送ってもらうことにし、ひと足先に私は帰郷。 しかし、その翌々日からは東京への出張が入っていました。

宅急便の会社の担当者から、「午前中に届けることは無理」と言われたと連絡が入りました。
でも、どうしても、出張に必要な荷物が入っています。 ただ、ただ、祈るような気持ちで少しでも早い到着を待つことにしました。 しかし、翌々日の朝になっても、やはりスーツケースは届きません。
もうすぐ、出掛けなければならない。 熊本は、混乱していて通常のように物が動いていないことはわかっていました。 でも・・・困った。 やきもきして、お客様センターに問い合わせをして事情を説明すると、
電話口の男性が、迅速に丁寧に調べてくださいました。 「荷物は、すでに近くまで来ています。  取扱店に事情を話して、少しでも早く届けられるように対応します」 との返事。ホッとして、心からの御礼を伝え、電話を切ろうとした瞬間です。 電話口から小さな声で、 「急げ~!急げっ!」という独り言が聞こえてきました。 きっと、電話を切ることも忘れて、一目散に対応を始めてくださったのですね。 思わず笑ってしまいましたが、私は、これほど心のこもった「急げ~!」を私は一生忘れません。
そして、荷持はそれから一時間もしないうちに無事に到着しました。 そして、予定よりも、早く出かけることができました。 クロネコヤマト宅急便・お客様センターのKさん! 本当にありがとうございました。

     *     *     *     *

本当なら、お客様に、独り言なんて聞かれてはいけないのでしょう。 でも、つい漏らした一言。その一生懸命さ、誠実さが伝わってくる話です。 こういうことって、ありますよね。 電話口で、相手には見えないとわかっているのに、ついつい頭を下げて、 「申し訳ございません」 とか、 「ありがとうございます」 と言っていることが。仕事は「こころ」だということが伝わる一通のメールでした。