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第1591号 ちょっといい話『サンタクロース・プロジェクト』志賀内泰弘

齊藤貴三先生が担任する群馬県の高崎市立新町中学校1年3組では、
「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動を道徳の授業などに取り入れて下さっています。
その齊藤先生からの報告です。

*    *    *    *

齊藤先生は毎年、12月の人権週間にちなんで、
「サンタクロース・プロジェクト」という試みにチャレンジしています。
それは、次の2つのことを、クラスのみんなで徹底的に、
とことんやってみようとものです。

(その1)
毎日、3回、人のために善いことをしよう!
(その2)
友達の善い行いを見たら、生活ノートに書こう!

一人ひとりが、この2つのことに真剣に取り組めば、
きっと教室の雰囲気が変ってくるはず。
誰かをバカにしたりすることもなくなってくる。
誰かを傷つけたりもしなくなるはず。
そういう居心地の良い、夢の教室をみんなで作ろう!というわけです。

クリスマスを目前にしていることから
「サンタクロース・プロジェクト」と名付けました。
人のために、何かをしてあげられる良い子のところへサンタさんはやってくる。
なぜなら、サンタさんは見返りを求めず、
相手の願いや気持ちを考えて人を喜ばせ続ける実践の達人だからです
(ここが「プチ紳士」運動の理念と同じです)。

次々と友達の「善いこと」が発見されました。
サンタ目撃情報です。

例えば・・・こんなこと。
○今日、ななみちゃんが私が消しゴムを使いたいときに、
さっと貸してくれてうれしかった。
○まよちゃんが、日直の仕事を頑張っていました。
たくみくんが、「寒い」と言ったら、ドアを閉めてくれました。
○今日、ふでばこが落ちたとき、みんなが手伝ってひろっていたので、
すごいと思いました。
○今日は、まよちゃんが給食当番じゃないのに
手伝ってくれたからスムーズにできた。
○今日、あやかさんが私の制服についてるゴミを取ってくれた。
○銀ちゃんが、俺のマフラーを拾ってくれました。
太陽が筆箱を拾ってくれました。今日は書くことがいっぱいあるぜ
○道を通るとき、こうきくんが譲ってくれました。
○今日は、あいりちゃんがたくさん笑わせてくれました。

さて、いかかでしょうか。
小さな小さなことですが、その小さなことに気付くのが素晴らしいですね。
なんだ・・・そんなこと。
そう思われた方もあるかもしれません。

でも、志賀内は、自分の中学1年のときのことを思い出すと、赤面です。
だって、人の良いところに目を向ける心の余裕はありませんでした。
それこそ、自分のことで精一杯。いや、大人になってサラリーマン時代でも同じです。
普段、「善いこと」に心を向けていないと、なかなか見つけられないものなのです。
こうして、「友達の善いところ」を生活ノートに、
書こうとすることで心が変わるのに違いありません。

生徒たちは、1週間の試みが終わって、こんなことを思ったそうです。
○意外に周りに困っている人がいたこと。
○自分の周りには、よいことをしている人がたくさんいたこと。
○みんなで協力すれば、何でもできるということ。

齊藤先生は、こんなふうに成果をまとめられました。
○クラスの中で「ありがとう!」という言葉を聞くのが多くなった。
○教室に落ちているゴミが少なくなった。
○あまり見て見ぬフリをしなくなった。
○全員が人のためと考えるようになり、クラスの雰囲気がよくなった。

ここで、ちょっと待てよ・・・と思いました。
この「サンタクロース・プロジェクト」を、大人の社会でもやってみたらいいのに。
そういえば、私の知っているいくつかの会社では、社員同士が褒め合う
「サンキューカード」なるものを作っています。
大人も子どもも関係ない。
何歳になっても、「善いこと」探しは、
自分のためにも周りの人のためにもなります。

さて、明後日はクリスマス・イブ。
サンタさんは本当にいるのでしょうか?
きっと、高崎市立新町中学校1年3組のみんなは気付いたことでしょう。

サンタさんは、大勢いる。
クラスの仲間全員がサンタクロースであることに。

読者のみなさん、良いクリスマスをお過ごしくださいませ。