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月刊誌プチ紳士からの手紙






小冊子_表紙「ギブギブ」

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第1102号 ちょっといい話『ハッピーキャロット』志賀内泰弘

月刊紙「プチ紳士からの手紙」95号で、 兵庫県の府中小学校担任・西村徹先生からの便りを紹介しました。

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「しあわせにんじん」

本校の給食では、シチューなどにハート形に切ったにんじんが入ることがあります。 これは、「しあわせにんじん」と呼ばれており、お椀に入っていると、 幸せが訪れるといわれています。

四年生教室で給食の配膳が始まりました。 お椀を配膳していた子どもたちがもお互いに、 「しー。言ったらあかんで」 と言い合っています。 何のことだろうと見ていると、どうやら担任の先生のお椀の中に 「しあわせにんじん」を入れたようです。 食べ始めると、先生が、 「おや、しあわせにんじんが入ってるよ」 とおっしゃいました。

その様子を見ていた子供達が、拍手をして微笑み合っていました。 その先生と子供達との光景がとても温かく、微笑ましく、 学級の様子を物語っていました。

「しあわせにんじん」は、本当に幸せな一時を 創ってくれるのだと思いました。

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何人もの読者の方から、「にんじんの話、よかったよ~」と感想をいただきました。 「にんじん」って、嫌いな子どもが多いですよね。私も嫌いでした。 それを知っていた母親は、毎日にんじんを食卓に出しました。 好き嫌いを無くそうという愛情なのでしょうが、これには参りました。 ハート型のにんじんが入っていたら、にんじんが嫌いな子も好きになるかもしれません。

さて、京都市の小学校教諭・田村克志先生からも、 こんな便りが届きました。「しあわせにんじん」を読まれてのことです。

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嵯峨野小学校でも二か月に一回程度、給食の時間に「ハッピーキャロット」というのがあり、 子どもたちの楽しみのひとつです。煮物やシチューに入っている人参コンニャク、 大根などを給食調理員さんがハート型や花びら型に抜いてクラスに2個ずつ入れてくれます。

ある日の給食時間にこんなことがありました。 当番の子がおかずを入れた時に、ハッピーキャロットが見えてしまいました。 配っている子も「僕、ほしい」「わたしにもちょうだい」・・・。 入れた子が、「先生にあげよ」と言うと、「え~」という声もあったのですが、 「ええやん、先生にあげよう」ということになったようです。

そういう子どもたちの気持ちだけで、ハッピーな心になれます。 ハッピーキャロットが入っていた子は、担任からハッピーカードをもらい、 放課後に給食室に行くと、調理師さんの手作りのカードをもらえます。 もちろん僕ももらいました。今でも本の「しおり」にして使っています。

きっと、たくさんの学校で「しあわせにんじん」のような取組みがされていることでしょう。 学校では、教師だけでなく、教職員全員が力を合せて子どもの教育に携わっています。 親や教師、地域の大人たちが子どもを正しく育てることで、日本の将来は明るいものになると信じています。 これからも微力ですが、与えられた使命を果たしていこうと思います。

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「先生にあげよう」というのが素晴らしいですよね。 よほど、田村先生は、子どもたちに人気があるのでしょう。 好きなものを人にあげるというのは、なかなか難しいことです。

ハッピーキャロットを通じて、 子たちは何物にも代えられない大切なことを学んだのだと思います。