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第1284号 ちょっといい話『熊本地震のリポート』「くまもんた」さんより

大阪府の読者、ペンネーム「くまもんた」さんから、 熊本地震のリポートが届きました。 紹介させていただきます。

    *    *    *    *

【日常から非日常へ】 「熊本支店が大変だ。すぐに現場に向かってくれ!」 1本の電話で私の生活は一変しました。 熊本地震本震の2日後、現場の支援に向かう事になったのです。

私はハウスメーカーの社員です。 家を建てていただいたお客様のご自宅を1件1件回って、 ご家族の安否確認と建物の不具合を確認しました。

地震直後の被災地は不自由でした。水、ガスの無い生活がこれほど不便だとは…。 水が出ないとトイレが使えません。ガスが無いとお風呂に入れません。 寝る前に歯を磨くことすら不便なのです。 TVのニュース番組を見て「大変だなぁ~」と思っていた自分が、 いかに他人事だったかを思い知らされました。

【仲間の一体感】 初めの数日間は水・ガスの出ないアパートで寝泊まりしました。 テレビもテーブルもベッドもない、がらんどうの部屋だったので、 寝る時は皆で雑魚寝です。ちなみに私の寝床はキッチンでした。

最初は戸惑いましたが、車で寝ている被災者の方々に比べれば贅沢な環境です。 雨風がしのげて、寝返りができるだけマシだと思いました。 街中で営業している銭湯は長蛇の列でした。 お店に入るのに3時間待ちとのこと。

私たちは支援の立場なので列に並ぶわけにはいかないと言う事で、 銭湯をあきらめウェットティシュで体をふく事にしました。 夜は極力水分を取らない様にして、トイレに行かなくても済むようにしました。

寝食を共にした私たちは“同じ釜の飯を食う”の言葉通り、 しばらくすると仲間の間で一体感が生まれ、お互いを気遣ったり、 協力したりする雰囲気が自然と生まれてきました。

【人のぬくもり】 お客様を訪問したところ、私たちのチームは幸いにも、 大きな被害に合われた方はいらっしゃいませんでした。 建物が無事だったことに対して感謝されると、こちらまで嬉しくなります。

また、壁クロスの割れなど軽微な補修の申し出をされる方も、 「被害の大きな方を優先してあげてください。私たちは後回しで良いですから」 とおっしゃっていただけました。

私たちはお見舞い品として、6リットルの水と缶詰とカップ麺を持参しました。 持ってみるとずっしりとして結構重いのですが、 「この重さが御社の心遣いかと思うと感動します」と、 感極まって涙されるお客様もいらっしゃいました。

地震で不安な日々を過ごしていらっしゃったのだなと思うと、 私たちもこみ上げてくるものがありました。

【まとめ】 私の被災地支援は1週間程度の短い期間でした。 不自由な生活の一方で、お客様の暖かい心に触れたり、 仲間と協力して頑張った達成感を感じることで、 心の中でモリモリと勇気が湧き上がってくる感覚を覚えました。

熊本からの帰り道、ムヒカ(ウルグアイ前大統領)さんの言葉を思い出しました。

“物は人を幸せにはしてくれない。幸せにしてくれるのは、  人と同じ命あるものからしか与えられないんだ”

被災地でもらった勇気を忘れずに、 今自分にできる事を懸命に頑張ろうと、 気持ちを新たにしています。

被災者の方々は不自由で不安定な生活がまだまだ続きます。 一刻も早い復興を願うとともに、周りの人たちで協力し合って 何とかこの難局を乗り切って欲しいと切に願っております。