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第1185号 ちょっといい話『贈り物は、魔法のように現れるのよ』志賀内泰弘

拙著「なぜ、「そうじ」をすると人生が変わるのか?」を編集してくれた、 ダイヤモンド社の飯沼洋一さんから1冊の本をプレゼントされました。 ロリー・バーデン著、児島修訳の「自分を変える1つの習慣」です。

帯の「人生・仕事・お金・目標・人間関係、「わずかな違い」が人生を変える!」 というコピーにひかれて、すぐに読み始めました。

すると、こんな話に目が留まり、胸が切なくなってしまいました。

著者のロビーが若かった頃の話です。 母親に、よくこう言われていたそうです。 「贈り物は、魔法のように現れるのよ」 と。

大学生になった時、ロビーは子供向けの参考書を訪問販売する仕事を始めました。 ある日、訪ねた家で、虚弱そうな女性が出て来ました。 そのすぐ隣には、ものすごくかわいい5歳くらいの男の子が寄り添うように立っています。 訊けば、彼女はシングルマザーで、2人の子供を育てているとのこと。 男の子は、ひどく本のセットを欲しがったそうです。 しかし、この家には、300ドルを支払う余裕はありませんでした。

そこで、母親はロビーに頼みました。 「教育こそが貧困から抜け出す唯一の道です。子供に本を読ませてやりたいのです。  お金を貯めるので、夏の終わりにもう一度、訪ねてくださいませんでしょうか」

ロビーは、男の子に言いました。 「いいかい。この小さな封筒にお金を全部貯めておくんだ。  お兄さんは夏の終わりに戻ってくる。そうしたら、そのお金と本を交換しよう」 と。男の子は目を輝かせて頷きました。

ロビーは時が経つにつれ、すっかりそのことを忘れていましたが、 夏の終わりに、その家の近くを通りかかって思い出しました。 「あの貧しい家が、お金を貯めるのは並大抵ではないはずだ」 そのまま通り過ぎようとしましたが、男の子との約束を思い出し、訪ねました。

家の中から、あの男の子が叫ぶ声が聞こえてきました。 「ママ!ブックマンが来てくれたよ!」 案内されて部屋に入ると、病院のガウンを着た母親がソファに座っていました。 男の子は、手に封筒を握り、泣き顔になりました。 「ぼくは封筒にお金を貯めてたんだよ。  でも、ママの病気を治すためにお金を使ったんだ」

男の子は9歳の姉と力を合わせて、隣の家の芝生を刈ったり、 道端でレモネードを売ったりしてお金を稼いだそうです。 宝物のベースボールカードも売りました。 しかし・・・。

ロビーは、どうしていいのかわからず、 男の子を抱きしめ、何も言わずに家を出ました。 車を走らせながら、思いました。 「たったいま、教わったばかりのこと」についでです。

ロビーは車をUターンさせると、 再び、あの母子の家に戻りました。 そして、母親がいつも口にしていた 「贈り物は、魔法のように現れる」 と書いたメモを添えて、本のセットを玄関の前に置きました。

ロビーは言います。 「本当の贈り物を受け取るのは、贈り物をした人間の場合もある」 と。

ハタ!と膝を打ちました。 これって、「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動の理念の「ギブアンドギブ」だと。 そして、日本古来のことわざ「情けは人のためならず」であるとも。

人はなかなか、ギブすることができません。 しかし、ギブした時、間違いなく、ギブした人は幸せな気持ちになれます。 このエピソードは、ギブアンドギブの神髄を物語っています。

「自分を変える1つの習慣」(ダイヤモンド社) オススメの良書です。