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月刊誌プチ紳士からの手紙






小冊子_表紙「ギブギブ」

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第1422号 ほろほろ通信『小学2年生に教えられて』志賀内泰弘

銀行員の樋田愛さん(32)が勤めている名古屋市名東区にある支店での話。

ある日、母娘が店内をキョロキョロと見渡しているのが目に留まった。
樋田さんが声を掛けると、
「この子の学校で、『地域の職場の方に話を聞く』という宿題が出たんです。
 なぜか銀行に興味を持ったようで、付き添ってきました」とのこと。
聞けば小学二年生。力になればと思い、
上司に許可をもらって協力することにした。

だが、最初から「銀行は何のためにあるのですか」と
ストレートな質問が飛んできて戸惑ってしまった。
悩みつつも
「家にお金を置いておくと危ないし、管理が大変でしょ。
そのため銀行の金庫に預けておくの。その間、利息をつけてね」
と答えた。

すると、今度は「金庫にはいっぱいお金があるんですか?」と聞かれ、
またまた戸惑う。その後も
「外の金庫(夜間金庫のこと)は何のためにあるの」
「なぜヘルメットが置いてあるの」
などの矢継ぎ早の質問に向きあって答えた。

最後に「何に気をつけて接客していますか」と聞かれ、ドキッとした。
「子どもたちからお年寄りまで、その方に合わせて分かりやすく
丁寧に説明するようにしているよ」と答えると、こんなふうに切り返された。
「私はね、学校のテストや発表の時、いつも焦らないようにしているよ、
焦ると失敗するからね。丁寧にやることが大事だよね」

「自分の考えをしっかりと持っていることに感心しました。
子どもだからと思い、少しうわべの答えになっていたことに反省。
改めて接客の基本など、日頃の仕事を見つめ直す良い機会になりました」
と樋田さんは話す。

《中日新聞掲載 2016.12.18》