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第1737号 たった一言でコンテスト受賞作品★こころぽかぽか賞★『悔しいことがあるってうらやましいな』

<氏名>森嶋さん
<年齢>19
<性別>女性
<住所>東京都

<心に響いた「たった一言」>
「悔しいことがあるってうらやましいな」

<「たった一言エピソード」>
2013年9月8日は、私にとって忘れられない日です。合唱部として楽譜にかじりつきながら過ごした中学校生活で、最後の全国大会の切符をかけた都大会の日でした。

名門合唱部ではありましたが、部員不足で100人規模のライバル校にたった16人で挑む厳しい状況でした。寝ている間もマラソン大会でも、喉のために保湿マスクは必須アイテム。文武両道に厳しい学校の目を垣間見ては規定時間を超えてこっそり自主練習。毎日大粒の涙をこぼしながら部員と心をぶつける日もありました。人数のことなど気にもならないほど、声も心も合わせて挑んだ最後の挑戦でした。

結果は「×金」。つまり、金賞は受賞したものの、全国大会へは進めない入賞というところです。
まぶたがぷっくりと腫れて目が開かなくなるほど涙を流し、家では壁にすがりついて悔しみました。

それを見て、いつも練習がうるさいと怒鳴っていたはずの姉がそっと言いました。
「悔しいことがあるってうらやましいな。中学生の時に私はそんな大事なものをみつけられなかったよ」

夢中になれるものとの出会い、苦しいことにも立ち向かえた時間、共に乗り越えた仲間、そして姉のようにそんな姿を影で見守ってくれていた人の大切さに気づかせてくれた言葉でした。大学生になった今、少しけだるい日々を過ごしていると、あの日の自分を思い出して、うらやましいなと思います。

合唱は何百時間かけても、本番はわずか2分間で終わってしまう世界です。しかし、姉の一言は、青春を捧げた幸せな瞬間として、9月8日のたった2分間をさらに忘れることのできないものにしてくれました。