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第1446号 『「恩送り」で世界を変えよう! ・・・・第八回「たった一言で」コンテストの入賞作品発表』志賀内泰弘

「あなたの心に響いた『たった一言』を教えてください」
そして、
「それにまつわるエピソードを教えてください」
 そんな呼びかけによる「たった一言で」コンテストも、今年で8回目。
おかげさまで、
入選作品240編の中から、さらに50編を選び、入選作品集を出版することができました。
たった一言で元気づけられ、
たった一言で明日への力が出てくる。
回を重ねるごとに、言葉の「重み」を感じさせられます。
 
今日は、その入賞作品の中から、ホスピタリティ賞を受賞した
愛知県刈谷市の神谷和宏さんの作品を紹介させていただきます。
 

 
   *   *   *   *   *
 
 
「人生は「恩送り」だ」
 
私は中学校教員です。今では、あまり見受けられませんが、
昔は仕事帰りに、よく先輩に連れられて飲みに行きました。
 
「おい神谷君、ちょっと行くぞ!」
そんな毎日でしたが、内心は「早く帰りたいなあ」
「まだ採点が残っているんだけど」「これで、今夜も徹夜か」
そんな気持ちもありました。
 
飲み屋では、先輩は自慢話が半分、残りはお説教でしたが、
色々なことを教えてくれました。
飲み屋に行くときは、いつも気前よく先輩のおごりでした。
それは、とてもありがたかったのですが、
何万円も先輩に出させてもらっていつも気になっていました。
 
何回も重ねるとある日、私は先輩に言いました。
「先輩、いつもおごってくれて本当にありがとうございます。
今日は私におごらせてください」
その時に、先輩は血相を変えて怒りました。
最初は、私はなぜ怒られてのだろうか?
「私が出す!」って言っているのに、
なぜ先輩は怒るのか?よく分かりませんでした。
「生意気言うな!将来後輩におごってやれ!」
「えっ!」
先輩は、その後静かに続けました。
「あのな、俺も昔先輩からおごってもらった。そして、同じことを言われた。よく聞けよ」
「人生は『恩送り』だ」
私は聞き返しました。
「先輩『恩送り』ってなんですか?」と。
先輩は続けました。
「他人から受けた恩を、別の人に送ることだ。
そして、その送られた人がさらに別の人に送る。
そうして「恩」が世の中をぐるぐる回ってゆくということだ。分かるか?」
さらに先輩は続けました。
「普通は『恩返し』って言うだろ。
親切をしてくれた当人へ親切を返すことも大切なことだ。
でも、『恩返し』はそれで終わり。世の中な全体を考えるなら、
親切を第三者へと恩として『送る』こと。
恩を返す相手が特定されないので、善意の気持ちが世の中に広がり、
正の連鎖が起きるからなんだ」
「毎日の食べ物だ、衣服だ、家だ、空気だ、水だ・・・など、
受けた恩を返すなんて、とてもできることじゃない。
でも受けた恩をまた別の人に送っていくことはできるはずだ。
周りから受けた恩に比べたら、自分は何分の一も返せないかもしれないが、
恩送りなら、小さなことを少しずつやればよいだろ」
「だから、いままでのことは気にしないで、
将来後輩ができたら、真っ先におごってやれ!」
 なんとすてきな先輩だろうか。こんな先生に私もなりたい。
 
 
   *   *   *   *   *
 
 
「恩送り」
なんてステキなんでしょう。
すべての人が、「恩送り」を実践したら、
間違いなく、世界は変わることでしょう。
大袈裟かもしれませんが、戦争のない平和な世の中になるかもしれません。
 
要注意!!!
けっして、電車の中や喫茶店、職場の食堂などでは読まないでください。
毎年、毎年、
「気付いていたらハンカチを手にしていた」
「隣の座席の女子高生に不審がられた」
「部下に冷やかされた」
など、「泣けた~」という声がたくさん寄せられています。
たまたま、第三巻を読まれた方が、第一巻から第七巻まで、全巻を購入され、
その後、仕事のお客様にプレゼントしたいと何百冊も購入いただいたこともあります。
誰にも見られない所で、ひっそり、じっくり感動に浸っていただけたら幸いです。