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第1288号 ちょっといい話『人を救うと、救った人も救われる』

臨済宗円覚寺派管長・横田南嶺さんの 「二度とない人生だから、今日一日は笑顔でいよう」PHP研究所 の中にこんなお話があります。

古刹・円覚寺では大勢の若い雲水さんが修業を送っています。 その一人の雲水は、由緒正しいお寺の跡取り息子でした。 でも、あまり修業に熱心ではありません。

横田さんは、日頃から、 「もう少ししっかりしてもらいたいなあ」と思っていました。

ある日のことです。 生まれてすぐの子猫が、山門に捨てられていました。 まだ目も開いておらず、死にかけていました。 そこで、横山さんは、 「君たち、どうする?」 と雲水たちに聞いてみました。

すると、あの雲水が真っ先に手を上げ、 「私が病院に連れて行きます」 と言い、その後も、ミルクや薬をやったりして、 付きっ切りで世話をしました。

その甲斐あって、「しいちゃん」と名付けられた子猫は、 丈夫に育って、円覚寺の人気者になりました。

ところが、です。 救われたのは、「しいちゃん」だけではありませんでした。 その後、修業を終えた雲水は、故郷に帰って寺の副住職になりました。 そして、結婚をして一時の父親にもなりました。

ある時、横田さんは、ばったり彼と出会った際に、 大きくて立派な犬を連れていたので、 「立派な犬やなあ」と声をかけました。

すると、 「これは東北の被災地で保護された犬です」 と、胸を張って答えました。 彼が、そういう活動をしていることに驚きました。

あの頼りない若者が、人さまの支援ができるまでに成長した。 人間は、変わるものだなぁと。

そのきっかけが、死にかけていた一匹の子猫だったのです。 「子猫の命を救いたい」 そこから、彼の責任感や積極性が芽生えていったのです。

人を救うと、実は、救った人も救われるのです。

さて、 このメルマガを長く、お読みいただいている皆さんは、 よく御存じのことと思います。 「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動の理念は、 「ギブアンドギブ」です。

「ギブアンドテイク」ではありません。 与えて、与えて、与えて、・・・それでも与えて、 「見返り(テイク)を期待しない」生き方です。

電車で、お年寄りや困っている人に席を譲ったりするような「親切」は 「ギブアンドギブ」の典型的な例です。 なぜなら、その親切は、まったく「見返り」を期待していない、 「博愛」「慈悲」「布施」の心から、身体が動いてしまった行為だからです。

何より、席を譲った人から、何かお返しをしてもらうこともできません。 たぶん、もう二度と会うことはないでしょうから。 (例外的に、席を譲ったお婆さんから、畑で採れたキュウリを  その場で渡されたという話を聞いたことはありますが)

でも、「ギブアンドギブ」の精神で暮らしていると、 知らぬ間に、自分に返って来ていることがあります。 「情けは人のためならず」 ですね。

困っている人に「情け」をかけるのは、その人のためではない。 自分のためである。だから、困っている人がいたら、 すすんで人に情けをかけなさいという「ことわざ」です。

話を戻しましょう。

「人を救う」ことも、「ギブアンドギブ」の一つです。 見返りなんて、少しも期待していないのに・・・。 まさか、子猫が、自分に何かお返しをしてくれるなんて、 そんなことあるはずもなく。

でも、 違った形で、返って来た。 「救った」つもりが、自分が「救われた」のです。

「ギブアンドギブ」の力(フォース)は偉大です。