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- 第 111 話 -  『高崎市立中尾中学校より』 

平成19年10月(11月号)から月刊化になりました
定期購読誌「プチ紳士からの手紙」は、
おかげさまで、読者の皆様からたいへん好評をいただいております。


 月刊「プチ紳士からの手紙」
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一般の皆様からは年間購読料を頂戴しておりますが、
その収益からやりくりをして、
全国の小・中学校に無料配布させていただき、
道徳の授業などで活用していただいております。

さて、その中の一つ、群馬県の高崎市立中尾中学校の新井国彦先生から、

「1年6組の道徳の授業で使いましたよ」

との報告をいただきました。

今日は、その一部を紹介させていただきます。
それは、「プチ紳士からの手紙」に収められている
「いい話」の中から生徒さんたちに三つ紹介し、
その中から一つを選んで感想を書くというものです。

ダントツ1位の人気だったお話は、
佐野浩一さんの「ついでの達人」でした。
まずは、その文章をお読みください。

   *   *   *   *   *   *

シリーズ 佐野浩一の「ほんもの」探しの旅
第五回 「ついで」の達人

「あれ? いつの間にシュレッダーのゴミ箱がきれいになっているんだろう」
「あれ? ホントですね…?」

そう気づく人は、おそらく自分でゴミを片付けたことがある人です。

でも、残念ながらたいていの場合、
そうしたことに気づかない人が少なくありません。

それが、「あたりまえ」になってしまっているのですね。
実は、組織や集団というのは、
このように「シュレッダーのゴミ箱をきれいにしてくれる人」が
支えてくれているといっても過言ではありません。

(たしか昨日、帰るときには、
 もうすぐで満杯になるところだったはずなのになぁ)
(気をつけていて、ゴミを捨てなきゃ……)
と思っていた矢先に、誰かに先を越されてしまいました。
(誰なのか知りたい)
そう思って注意深く社内を見渡していたある日の早朝のこと。
Yさんが、ゴミ箱を片付けている現場を目撃しました。

Yさんは、いわゆる「総務部」の所属ではありません。
彼女の本職は、「企画研究部」といって、
販売代理店の販売促進に役立つ企画づくりや、
チラシやパンフレットなどを制作する仕事です。

自分の仕事ではないのに、
彼女は「ひと手間」をかけてくれていたのでした。

もちろん、自分で、
「私がやりました」
などと言ったりはしません。
さりげなく、「ひと手間」をかけてくれているのです。

そんな彼女をこっそりと見ていて、
またまたあることに気づきました。

「コピーの紙づまりを直したついでに、
 コピー用紙が少なくなっていたので注文する」

「お茶出しのついでに、コーヒーメーカーのまわりをきれいにしておく」

「朝、受付を掃除していたら、花瓶の水が切れそうだったので、
 ついでに水を入れておく」

「書類を出したついでに、書類の棚を整理しておく」

そうなのです。

「ついで」に気づいたことを、
テキパキと自主的にやってくれていたのです。

毎日の仕事の中で、
Yさんが「ついで」に行った「ひと手間」を積み上げたなら、
きっと大きな山になってしまうでしょう。

「ついで」こそが、「ひと手間」の秘訣。
Yさんの行動から、とても大事なことを教えてもらいました。


   *   *   *   *   *   *


次に、中尾中学校の生徒の皆さんの感想を掲げましょう。

「人の見ていないところで、何かいい行いをするのはすごいと思う。
 僕はまだ「ついで」ができていません。
 僕もこれから心がけたいと思っている。」(Mさん)

「「ついで」に何かをやろうとするのは難しいと思う。
 僕も何かをした「ついで」にほかの事をやろうと思っても
つい面倒になってしまいできなくなる。
 もし、「ついで」に何かをすれば、普段の生活を
もっと効率よく生活することができると思う。」(Kさん)

「こういう人がいるから気持ちよく使えたりするんだなと思った。
 人が見ていないところで、
「ついで」にまわりをきれいにすることが大事なんだなと思いました。」
                        (Tさん)

「私はYさんの行動を見習いたいと思いました。
「ついで」の達人は、言われて行動しているのではなく、
誰かのために気づいたことを自分からできる人のことだと思いました。
たとえ、自分の仕事ではなくても、さりげなくこなしていくYさんは
「感謝されたい」という気持ちはないと思います。」(Gさん)

「「ついで」といって、こんなに多くのことをやっているので
すごいと思いました。本当ならしなくてもいいことなのに、
他人のためにわざわざ時間を削ってまで「ついで」で進んでやるなんて
えらいなぁと思いました。」(Iさん)

などなど、紹介しきれないほどの反響でした。

まず感じたのは、
「なんて素直な子たちなんだろう」
ということ。

いろいろ世間では若者のモラルの低下が叫ばれますが、
「日本はまだまだ大丈夫」と胸をなでおろしました。

そして、他にも多かった感想が、

「僕もこれから心がけたいと思っている。」

というものでした。

思わず、

「私も」

と言ってしましました。

新井先生、そして1年6組の皆さん
ありがとうございました

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