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『手に持つお花を…』
先日、お花屋さんの二代目経営者している
Oさんの話を聞いて、感動しました。
Oさんは、ある人から、
「今の花屋さんの仕事が、好きなのか?」
と問われて、
(何のために花屋を経営しているのか…)
悩んでいたそうです。
ある日、ご年配の女性が来店し、
「手に持つお花を…」
と依頼されました。
Oさんは、
(娘さんの結婚式のブーケかな)
と思いながら製作し、手渡す時に何となく
「何にお使いですか?」
と尋ねました。
その女性は、
「実は、私は入院中で、
今日が自分自身の力で外出できる最後のチャンスです。
写真屋さんで、私の『遺影』を撮るために、
前からこちらでお花を買っていこうと思っていたのです」
Oさんは、お客さんが店を出た後、
再度、お花を作り直し、
写真屋さんに届け直したそうです。
「たかがお花」かもしれませんが、
その人には「人として生きたあかし」のひとつとして、
大切に思ってもらえたものだと、実感されたそうです。
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