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『夕張市の成人祭に思う』
編集長・志賀内泰弘
少し旧聞になりますが、
財政破綻をおこした夕張市の成人式の話題は
多くの人の心に感動を呼びました。
例年は市から60万円の助成金がある「成人祭」ですが、
(なんでも、夕張では成人式のことをこう呼んでいるとのこと)
なんと、予算が全額カット。
繰越金が1万円。
式典のあとに開催される交流会の開催も危ぶまれました。
そこで、新成人の6人の実行委員がコンビニにカンパの募金箱を
置くなどして、手作りのイベントに奔走したというのです。
会場もホテルから市民会館に移し、市に無料での使用を認めてもらいました。
これがテレビの全国ニュースで報道されると、
236万円もの募金が寄せられました。
「日本っていう国も、まだまた捨てたものじゃないなぁ」
と思いました。
さて、実行委員の中心的な存在だった女性にマイクが向けられました。
涙ながらにポツリと言った彼女の言葉に、心が震えました。
「困っている人がいたら、助けてあげたい」
たくさんの募金をもらって、交流会が実施できた。
これからの人生において、
「困っている人がいたら、助けてあげる」という生き方で、
そのお返しをしたいというのです。
以前、当メルマガで、
「恩送り」のお話を紹介しました。
「恩送り」とは、恩をくれたその人に、恩を返さないで、
知らない人にその恩を回すこと。
(バックナンバーをご覧ください)↓
http://www.giveandgive.com/iihanashi_top.htm
まさしく、これこそ「恩送り」ですね。
平成19年2月11日 付け中日新聞・朝刊によれば、
今、その実行委員だった土屋美樹さんは、
「頑張って」という励ましの便りに、礼状を書いており、
そして、四月から市内の老人介護施設で介護福祉士として働く予定とのこと。
「プチ淑女」大賞のグランプリを差し上げたい気分です。
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