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- 第 60 話 -  『メンコの思い出』 

「メンコの思い出」

        編集長・志賀内泰弘


なにげなくテレビをつけたら、
NHKで「駄菓子屋少年堂」という番組をやっていました。

途中からでしたが、どうやら「メンコ」がテーマのようです。

私も、幼い頃はメンコに夢中だったので、
ついつい引き込まれました。

(ちなみに、私の住む名古屋市北区では、
   「しょうや」と呼んでいました。)

さて、番組では、3人の男性
リリー・フランキーさん、ダンカンさん、高橋ジョージさんが
メンコを手にして、昔話に花を咲かせていました。

高橋ジョージさんの話です。
小学生のころ、どうしてもメンコで勝てない上級生がいたそうです。
ものすごく強いメンコを持っていた。

それがある日のこと。
その上級生が、すぐにでもひっくり返せそうな位置に、
ポンとメンコを置いて、ジョージさんに

「やれよ」

と言ったというのです。

ジョージさんは戸惑って、

「え! ? いいの」

と聞き返しました。
それでも、

「やれ」

と言います。

もちろん、そのメンコは見事にひっくり返り、
ジョージさんのものになったといいます。

そして、翌日、
その上級生は転校していったそうです。
別れの記念に、自分の後釜として見所のある奴に、
強いメンコを引き継がせたのでしょう。

今度は、ダンカンさんの話。

メンコには、
「ウソンコ」と「ホンコ」があります。
私のところでも、そう呼んでいました。

ホンコは、負ければそのメンコは取られます。
ウソンコは、まあ練習のようなもので、
取ったり取られたりはしません。

仲間が遊びにくるときは、
みんなそれぞれの弟を一緒に連れて来ます。
そして、弟にもメンコをやらせるのです。

でも、まだ小さいから、たとえ勝っても、
そのメンコは当然のように黙って幼い子に返したというのです。
思わず、

「おお、俺たちもそうだった。」

と思い出しました。


最近、サラリーマンを辞めたおかげで、
昼間から町内を歩き回ることがあります。

ところが、夕方になっても子供たちの姿をあまり見かけません。
塾が忙しいのか、部屋の中でゲームをしているのか。
近所の駄菓子屋さんが、昨年、店を閉じました。
(おばちゃん、お疲れさま)

ちょっと寂しいなぁ。

メンコやコマや陣取りやカン蹴りは、
大袈裟な言い方かもしれませんが、
成長していく上での社会勉強になりました。
ケンカもしたし、膝は怪我だらけ。

相田みつをさんの本に、こんな言葉がありました。
「負ける練習」

負けることを覚えることから、
人は人に優しくなれる気がしています。


さて、
10月6日は「プチ紳士を探せ!」運動事務局が主催の
初めての講演会です。

少人数なので、和気あいあいと
みなさんと語り合えればと思っています。
では、会場でお目にかかりましょう。


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