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| - 第 58 話 - 『隣の人への思いやり』 |
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「隣の人への思いやり」
編集長・志賀内泰弘
今日は、ちょっと「重い」お話です。
先日、テレビ東京の「カンブリア宮殿」というトーク番組に
緒方貞子さんが出演しておられました。
緒方さんは、元・国連高等弁務官で、
現在は、JICA国際協力機構の理事長をしておられます。
番組の中で、キャスターの村上龍さんが、こんなことを言いました。
「日本がグローバル化といっても、
イスラエルがレバノンに地上軍を侵攻したという日に、
NHKのトップニュースは、『今日、梅雨が明けました』だった。
これで本当にいいのかと思った。」
また、
「そんな感覚の中で、学校で事故か何かで生徒が無くなったとき、
校長先生が、『命は大切にしましょう』と言っても、
子どもたちに伝わるのか疑問だ」
とも。
これを受けて、緒方さんは、
「旅客機が墜落して、多くの人が亡くなったときに、
日本のマスコミは、『日本人が何人いた』ということしか言わない。
それこそ、もしも日本人が亡くなっていないとニュースにもならない」
かなり、「重い」お話です。
私自身も恥ずかしながら、「遠い国」のことと考えがちでした。
相手のことを「思いやる気持ち」に、
国境は関係ないのです。
たしかに、飛行機が墜落した国やレバノンは遠い国です。
私たちの生活には関係ありません。
では、もしも、電車に乗って、
隣の座席の人が、突然苦しみ出したならどうでしょう。
「隣に座っている人」の命も
「遠い国で苦しんでいる人」の命も同じなのです。
かといって、
誰もが、緒方さんのように、78歳にもなって
元気に世界中を駆け回ることができるわけではありません。
大切なのは、
遠くても、近くても、
まずは、人を思いやる心、
痛みのわかる心だと思うのです。
その「思いやり」の心が、
「隣の人」つまり、目の前で困っている人に声をかけてあげる
勇気に繋がるのではないか。
その「勇気」は、慣れていくうちに、
少しずつ「遠くの人」にも及んでいきます。
大きなことはできません。
足元のコツコツが大切です。
でも、遠くのことでも、我が事のようにして
人生を賭けて尽くす人がいる。
緒方さんのようには、なれないけれど、
「遠くの人」のことも、「隣の人」のことのように、
思いやれる人になろうと反省をしました。
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